ランドクルーザー

ランドクルーザーという車名は、1954年6月より使用され、2007年11月現在、一つの車名で継続生産される日本製の自動車としてもっとも長い歴史をもちます。あのクラウンとかカローラ、トヨエースよりも古いというから驚きです。通称はランクル。ステーションワゴン、業務用途のヘビーデューティー、そしてライト系と呼ばれるランドクルーザーII から発展したプラドの車格も仕様も全く異なる、3シリーズが並行して生産販売されています。トヨタ・ジープBJ型として開発、試作車が1951年に完成。その後国家地方警察のパトロールカーとして採用され好評を得ました。1954年6月ジープという名称が商標権に触れるため、ランドクルーザーと改名されました。英国ローバー社の有名な四輪駆動車ランドローバーに対抗し、ROVER(海賊船)を駆逐するという意気込みで、巡洋艦という意味の命名だったそうです。ランドクルーザーは、いまや世界180カ国に輸出されるトヨタ自動車きってのビッグネームであり、全世界に多くのユーザーやファンがいます。

ランドクルーザー プラド

ランドクルーザー プラドは、ランドクルーザーの派生車種として登場。略称でプラドと呼ばれます。初代はランドクルーザー70系にハイラックスサーフと共通のパワートレインを載せ、乗用車化したモデルでした。仕向け地によって、ランドクルーザーワゴン、II、バンデラの呼び名を使い分けていました。70系と変わらない無骨な外観のためか当初は販売台数が伸びなかったようです。2代目以降、フレームやサスペンションなど積極的に共有化し、都会的スタイリングや欧州向けSUVの性格を強め、当時大人気の三菱パジェロのシェアを奪う大成功を収めました。ショートホイールベースの3ドアと、ロングホイールベースの5ドアがあります。現行モデルの120系は、3ドアと5ドアのボディーに、新世代V6の4,000ccの1GR-FEと、4気筒2,700ccの2TR-FEの2種類のガソリンエンジン、4気筒3,000ccのコモンレール式直噴ディーゼルターボエンジン1KD-FTVを搭載。現行モデルは現在新車で購入でき、かつ乗用登録できる唯一の国産ディーゼル車です。

ランドクルーザー200

ランドクルーザーは、2007年9月フルモデルチェンジを受け、ランドクルーザー マガジンなどでも噂されていた次期ランドクルーザー、200系へと進化しました。新型となったランドクルーザーは、「The King of 4WD」をテーマに、プラットフォームやサスペンションの一新、V8・4.7L VVT-iエンジンの搭載、走行性能を高める新技術の導入などにより、伝統の耐久性・信頼性・悪路走破性など、高い基本性能を一層進化させています。さらに、VSC、SRSサイド&カーテンシールドエアバッグ、アクティブヘッドレストを標準装備したほか、先進のプリクラッシュセーフティシステムを設定するなど、クラストップレベルの安全性能を追求した本格派4WD車の頂点に立つTOYOTAブランドの最上級SUVです。200系は、レクサス版のLX570とは外観が大幅に変更されており、歴代のランドクルーザーを意識させるデザインです。日本国内向けの200系は100系に採用されていた2UZ-FE型をVVT-i化し出力を向上させたものが搭載されています。ATは5速、ディスチャージヘッドランプやサンルーフは装備されないようです。

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